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第二章 協力してくれませんか?
第七話
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ミミズが仲間に加わってからは、まずは畑作を良くしようとミミズと領民が協力しながら畑作業をする毎日を送っていた。
腰を痛めない身体の動かし方から、良質な作物をつくるためのポイントまで細かく指導し、領民も真剣に耳を傾けていて、領民とミミズの関係は良好だった。
ハシャラも定期的に村に顔を出しては差し入れをしたり、足りない農具はないか、悩みはないかを聞いたりしていた。
ミミズに新しい農具があった方が良いと言われたら、屋敷内にある不要な家具を売っては費用を用意して、農具を買い足すようになった。
ただ、それだけでは解決しない問題もある。
畑のために堆肥もあった方が良い、農作業は力仕事だから領民たちにもっと栄養をつけさせた方が良い、畑を増やして収穫量を増やしたほうが良いということだった。
新しい農具を導入したことで領民たちの肉体への負担は少し軽くなったけれども、作物の質が良くないこと、領民の栄養不足や食事量の少なさは補いきれていない。
さらに現在は領民の腹を満たすだけで精一杯だけれど、今後も領地経営にお金がかかることを考えると、他の領地に収穫物を売ってお金にすることも考えなければならない。
まず、堆肥と栄養面に関しては、酪農を導入してはどうかという結論に至った。
特に牛。
牛がいれば糞を使って堆肥を作ることができるし、牛から絞った牛乳を飲み、廃牛にするときには牛肉で栄養面をカバーすることもできる。
畑を増やすことに関しては、ミミズがいれば問題ないということだった。
ただ問題はまだある。
「……人手がたりませんわ」
ミミズと談話室で今後の領地経営について相談していたけれど、ハシャラは限界だと言わんばかりに頭を抱えてうなだれてしまう。
「確かに、人手は足りませんなぁ。これから畑・酪農を増やしていくとなると、とてもじゃないけんど、今の領民だけでは回らないですだ」
ミミズもハシャラの意見に同意した。
この領地では、仕事がない・貧しいことを理由に若者が出稼ぎに出てしまい、そのまま外で結婚して帰ってこないということが多かった。
なので領地に残っているのは少ない若者と子供を除くと、ほとんどが中年~高齢の者だけになっていた。
中年・高齢層がまだまだ元気で、畑仕事をしてくれているのがせめてもの幸いではあるが……それでも圧倒的に人手が足りない。
「屋敷内の仕事を最低限にしてもらって、蟻の魔物たちにも畑を手伝いに行ってもらってますが、それで現状なんとかなっている状態ですからね。これ以上はとても……」
「姫様がお望みとあれば、我らは昼夜問わず働く所存」
「そ、そんな! いけません! あなたたちにも休息は必要なのですから」
ナラが恐ろしいことを言い出して、ハシャラは慌ててその提案を却下した。
ミミズは「うーん……」と頭を悩ませていたかと思うと「あっ!」と何かを思いついた様子で手をぽんっと打つ。
ハシャラが「何か思いついたのですか!?」と勢いよく尋ねると、ミミズが明るい表情で口を開いた。
「人手が足りないなら、増やせばいいんですだ」
当たり前かつ不可能なことを言われて、ハシャラはがっくりと肩を落とす。
「それは……できれば良いのですが、現状、私の領地に移り住んでくれる人などいないです」
ミミズはそんなハシャラをニコニコと見つめながら、さらに言葉を続けた。
「そう。人間はいませんだ。だから姫様の加護で虫魔物を呼んで、ここに住んで、協力してもらえば良いんですだ」
そう言われて、ハシャラはうーん……と頭を悩ませる。
「……考えたことはあるのですが、畑や酪農を手伝ってほしいと加護を使って虫魔物を呼び出したり、虫魔物に定住してほしいと頼むのは迷惑ではないでしょうか……」
あまりにも自分勝手ではないかと、ハシャラはなんとも言えない表情をしていた。
そんなハシャラを見て、ミミズはケラケラと笑いながら答える。
「何をおっしゃるだ。オラたち虫魔物は、姫様のお役に立てることを喜びこそすれ、迷惑に思うことなんてないですだ。気にせず、呼び出してくだせぇ」
「ミミズの言う通りです。我らは姫様のしもべですから」
ナラにまでそう言われて、ハシャラは照れくさそうにしながらも虫魔物本人に後押ししてもらったことで、虫魔物を呼び出す決心をした。
「呼び出すのなら、どんな虫魔物が良いでしょうか?」
ミミズのときとは違って、基本的に力仕事をしてもらうだけなので呼び出す魔物に悩んでいると、少し考え込んでからミミズが答える。
「テントウムシの奴らなんてどうですだか。数が多いし、畑にいる害虫を食ってくれるんで、食料の心配もないですだ」
「なるほど。では早速村に行って、領民たちにテントウムシの魔物と一緒に住むことになっても良いか相談してみましょうか」
善は急げとばかりに、ハシャラはミミズ・ナラたちを引き連れて村へと向かった。
「おや、領主様。こんにちは」
「こんにちはー」
「ミミズさんも一緒ですか。こりゃ、どうも」
休憩中だったらしい領民たちが、ハシャラたちを見つけると口々に挨拶を始める。
最初は警戒心バリバリだった彼らも、ハシャラが度々村を訪れ、身銭を切って農具を用意してくれていることを知って、良い信頼関係が生まれていた。
「皆さん、こんにちは。今日はご相談があって参りました。お時間、よろしいですか?」
「はぁ……もちろん、構いませんが……。おい、みんな! 領主様からお話があるぞ!」
ハシャラがにっこりと挨拶をしながら話を持ちかけると、領民は不思議そうな顔をしながらも他の領民たちを集める。
なんだなんだと領民たちが集まってきて、ハシャラの言葉を待つ領民たち。
ハシャラは一度深呼吸をして、もう一度大きく息を吸ってから口を開く。
「実は今後のために畑を増やし、酪農を始めたいのですが如何せん人手不足。そこでテントウムシの魔物に移住して手伝ってもらおうと考えているのですが、いかがでしょうか?」
ハシャラがそう尋ねると、領民たちはざわざわと相談を始める。
ミミズで虫の魔物に危険がないこと、自分たちを助けてくれることは十分に理解しているけれど、自分たちと一緒に住むとなるとやはり不安になるらしかった。
ハシャラはそんな領民たちの気持ちを理解しているからこそ、特に口を挟まず、彼らの返事を待った。
腰を痛めない身体の動かし方から、良質な作物をつくるためのポイントまで細かく指導し、領民も真剣に耳を傾けていて、領民とミミズの関係は良好だった。
ハシャラも定期的に村に顔を出しては差し入れをしたり、足りない農具はないか、悩みはないかを聞いたりしていた。
ミミズに新しい農具があった方が良いと言われたら、屋敷内にある不要な家具を売っては費用を用意して、農具を買い足すようになった。
ただ、それだけでは解決しない問題もある。
畑のために堆肥もあった方が良い、農作業は力仕事だから領民たちにもっと栄養をつけさせた方が良い、畑を増やして収穫量を増やしたほうが良いということだった。
新しい農具を導入したことで領民たちの肉体への負担は少し軽くなったけれども、作物の質が良くないこと、領民の栄養不足や食事量の少なさは補いきれていない。
さらに現在は領民の腹を満たすだけで精一杯だけれど、今後も領地経営にお金がかかることを考えると、他の領地に収穫物を売ってお金にすることも考えなければならない。
まず、堆肥と栄養面に関しては、酪農を導入してはどうかという結論に至った。
特に牛。
牛がいれば糞を使って堆肥を作ることができるし、牛から絞った牛乳を飲み、廃牛にするときには牛肉で栄養面をカバーすることもできる。
畑を増やすことに関しては、ミミズがいれば問題ないということだった。
ただ問題はまだある。
「……人手がたりませんわ」
ミミズと談話室で今後の領地経営について相談していたけれど、ハシャラは限界だと言わんばかりに頭を抱えてうなだれてしまう。
「確かに、人手は足りませんなぁ。これから畑・酪農を増やしていくとなると、とてもじゃないけんど、今の領民だけでは回らないですだ」
ミミズもハシャラの意見に同意した。
この領地では、仕事がない・貧しいことを理由に若者が出稼ぎに出てしまい、そのまま外で結婚して帰ってこないということが多かった。
なので領地に残っているのは少ない若者と子供を除くと、ほとんどが中年~高齢の者だけになっていた。
中年・高齢層がまだまだ元気で、畑仕事をしてくれているのがせめてもの幸いではあるが……それでも圧倒的に人手が足りない。
「屋敷内の仕事を最低限にしてもらって、蟻の魔物たちにも畑を手伝いに行ってもらってますが、それで現状なんとかなっている状態ですからね。これ以上はとても……」
「姫様がお望みとあれば、我らは昼夜問わず働く所存」
「そ、そんな! いけません! あなたたちにも休息は必要なのですから」
ナラが恐ろしいことを言い出して、ハシャラは慌ててその提案を却下した。
ミミズは「うーん……」と頭を悩ませていたかと思うと「あっ!」と何かを思いついた様子で手をぽんっと打つ。
ハシャラが「何か思いついたのですか!?」と勢いよく尋ねると、ミミズが明るい表情で口を開いた。
「人手が足りないなら、増やせばいいんですだ」
当たり前かつ不可能なことを言われて、ハシャラはがっくりと肩を落とす。
「それは……できれば良いのですが、現状、私の領地に移り住んでくれる人などいないです」
ミミズはそんなハシャラをニコニコと見つめながら、さらに言葉を続けた。
「そう。人間はいませんだ。だから姫様の加護で虫魔物を呼んで、ここに住んで、協力してもらえば良いんですだ」
そう言われて、ハシャラはうーん……と頭を悩ませる。
「……考えたことはあるのですが、畑や酪農を手伝ってほしいと加護を使って虫魔物を呼び出したり、虫魔物に定住してほしいと頼むのは迷惑ではないでしょうか……」
あまりにも自分勝手ではないかと、ハシャラはなんとも言えない表情をしていた。
そんなハシャラを見て、ミミズはケラケラと笑いながら答える。
「何をおっしゃるだ。オラたち虫魔物は、姫様のお役に立てることを喜びこそすれ、迷惑に思うことなんてないですだ。気にせず、呼び出してくだせぇ」
「ミミズの言う通りです。我らは姫様のしもべですから」
ナラにまでそう言われて、ハシャラは照れくさそうにしながらも虫魔物本人に後押ししてもらったことで、虫魔物を呼び出す決心をした。
「呼び出すのなら、どんな虫魔物が良いでしょうか?」
ミミズのときとは違って、基本的に力仕事をしてもらうだけなので呼び出す魔物に悩んでいると、少し考え込んでからミミズが答える。
「テントウムシの奴らなんてどうですだか。数が多いし、畑にいる害虫を食ってくれるんで、食料の心配もないですだ」
「なるほど。では早速村に行って、領民たちにテントウムシの魔物と一緒に住むことになっても良いか相談してみましょうか」
善は急げとばかりに、ハシャラはミミズ・ナラたちを引き連れて村へと向かった。
「おや、領主様。こんにちは」
「こんにちはー」
「ミミズさんも一緒ですか。こりゃ、どうも」
休憩中だったらしい領民たちが、ハシャラたちを見つけると口々に挨拶を始める。
最初は警戒心バリバリだった彼らも、ハシャラが度々村を訪れ、身銭を切って農具を用意してくれていることを知って、良い信頼関係が生まれていた。
「皆さん、こんにちは。今日はご相談があって参りました。お時間、よろしいですか?」
「はぁ……もちろん、構いませんが……。おい、みんな! 領主様からお話があるぞ!」
ハシャラがにっこりと挨拶をしながら話を持ちかけると、領民は不思議そうな顔をしながらも他の領民たちを集める。
なんだなんだと領民たちが集まってきて、ハシャラの言葉を待つ領民たち。
ハシャラは一度深呼吸をして、もう一度大きく息を吸ってから口を開く。
「実は今後のために畑を増やし、酪農を始めたいのですが如何せん人手不足。そこでテントウムシの魔物に移住して手伝ってもらおうと考えているのですが、いかがでしょうか?」
ハシャラがそう尋ねると、領民たちはざわざわと相談を始める。
ミミズで虫の魔物に危険がないこと、自分たちを助けてくれることは十分に理解しているけれど、自分たちと一緒に住むとなるとやはり不安になるらしかった。
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