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第17話 状況確認①

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「ただ今戻りました。」
「アリスお帰り。」
「「「お帰りなさいませアリス様。」」」
「エルリーナはどうしている?」
「神殿にてつつがなく巫女業務をこなしております。またエルフの里から早速族長以下参拝者が訪れております、それの対応をしておりました。」
「そうか、それは良かった。そう言えば先ほどアリスの負担を軽くするため戦闘メイドールを創造したんだ。これから屋敷の事や雑事は彼女らに任せて良い。」
「ソウシ様のお側に仕える事こそが私の幸せでございます。彼女達ともどもこの幸せを分かち合いたいと思います。」
「いい子のアリスにご褒美だ。衣裳部屋にアリスに似合いそうな服をたくさん用意してある。色々と違ったアリスの魅力も見せてくれ。」
「はい。ソウシ様ご厚意感謝いたします。」

「アリス、おいで。」

俺はポンポンと膝を叩いてアリスを招く。アリスはちょこんと横向きに膝の上に座り小首をかしげ俺を見上げている。俺はそっと髪を撫でつけを繰り返しアリスを見つめる。

「ソウシしゃまぁ、アリスうれしぃでしゅ。」

撫でる度に桜色の小さな口からフローラルな吐息を吐き、目を細め気持ち良さそうにしている。アリスは甘ロリ状態になっている。いい香りでかわいい。





「ところでアリス、診療所のウサギさんのお見舞いに行く前にこの大陸の状況を確認したい。」
「はい、何なりとお聞きください。」

「この大陸の状況だが、どんな国家や部族がある?」
「はい、まずこのロベリア大陸中央山脈より北に大陸の3割を占める版図を持つ帝国がございます。南東の平野部には都市国家、小国家群があり帝国に対抗するため連合を組んでおりますが、各国の思惑の違いもあり足並みは揃っていないようです。また、大陸西端には西の大陸の魔王国の出先機関のヨーム砦がございます。西から中央南の大森林にかけては亜人、獣人達が点在しており日夜相争っております。」

そう言えばエリス様は魔王とか居るって言っていたものな。本拠地は別大陸なのか、今は敢えてこちらから藪をつつく必要はないな。ただ西にある魔族砦は少し気になる。

「パール、居るか?」
「ここにおりますの。」
「お前の遠見の術で西の魔族の砦を監視。何か動きがあれば報告してくれ。」
「ソウシ様、お任せくださいですの。」

パールの持つ真珠玉は位置情報さえわかれば監視衛星の如く遠隔視ができる。しかも建物内部や地下まで、あらゆる角度でズームインまでこなす。

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