上 下
13 / 70

第13話 奇跡の外科医ブラックシャーク②

しおりを挟む
診療所には医者が必要だな。俺達がここに張り付いてるわけにもいかんし、医師ドールを置こう、どんなのがいいかな。クールビューティな女医に、脂ぎったスケベなハゲ医者、野戦病院の荒療治の軍医に、イカれたマッドドクター。Etc。

色々と想像して思案していると、アリスが後から手術室から出てきた。いい子いい子をしてねぎらう。

「アリス最高(の演技)だ、よくやった。」なでなでなでなで。

アリスの頭から俺が手を放そうとすると、もっとしてほしそうに自分から頭をこすりつけてくるアリス。甘とろアリスもかわいい。頭ぽむぽむもしてやろう。

ぽむぽむ。

「ふにゃあ。ソウシ様ぽむぽむ気持ちいいですぅ。」
「アリスは助手を頑張ってくれたからな、ご褒美だよ。」

エルリーナは何故か顔を赤らめてこっちを見ている。

「ところでアリス、腕は良いが口の悪い偏屈ジジイ医者と、腕は悪いが優しく丁寧なイケメン医者だったらどっちを選ぶ?」
「腕の良い方です。」
「即答だな、エルリーナは?」
「えっと、優しい方が安心はするんですけど、お医者の腕が悪いのはちょっと・・。」

よし決めた。消費MPは6000。

「ドールクリエイト!医師!」

イメージしてからそう唱えると、ピカッと一瞬光り輝き目の前に俺の創造したドールが現れた。

「なんじゃ。儂を呼んだのかマスター?」
「そうだ。この診療所を任せるために腕の良いドクターが必要なんでな。」
「分かってるじゃねぇかマスター。その辺のハナタレ医者じゃ逆に患者を殺しちまうからな。」
「そういう事だ。医療ミスで容体を悪化させてしまうケースは多い。表沙汰になるのなんて氷山の一角、患者は泣き寝入りだ。医者に求めるのは腕の良さただ一つ。」
「儂にまかしとけ、死んでなければ虫の息でも治してやるよ。」
「うむ、頼もしい限りだ。名前はそうだな、クロサメ(ブラックシャーク)と名乗るが良い。」
「了解だマスター。後はそうだな、この診療所の規模だと看護師を2人ほど見繕ってつけてくれ。」
「分かった、後で向かわせる。」

診療所の案内は必要ないな、ここはクロサメのテリトリーだ。なになに?腕が良くて優しいいお医者様がいいって?世の中は美人イケメンの有能ばかりじゃつまらないんだよ。ドールの個性を光り輝かせる事こそがドールマスターの神髄なのだから。

「エルリーナ、エルフの里に手に負えない怪我人や病人が居れば、ここに連れて来るよう通達しといてくれ、最先端の医療を受けられるからと。」
「わかりました、御使い様の奇跡と共に族長に伝えておきます。」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

転移想像 ~理想郷を再現するために頑張ります~

すなる
ファンタジー
ゼネコン勤務のサラリーマンが祖父の遺品を整理している中で突如異世界に転移してしまう。 若き日の祖父が言い残した言葉に導かれ、未知の世界で奮闘する物語。 魔法が存在する異世界で常識にとらわれず想像力を武器に無双する。 人間はもちろん、獣人や亜人、エルフ、神、魔族など10以上の種族と魔物も存在する世界で 出会った仲間達とともにどんな種族でも平和に暮らせる街づくりを目指し奮闘する。 その中で図らずも世界の真実を解き明かしていく。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

処理中です...