よもやまメモ噺

晩餐会は55分噺

　フランス政府が外国の元首ら国賓や公賓待遇の客を招いた時、フランス大統領官邸のエリゼ宮で晩餐会が催される。

　このエリゼ宮での晩餐会の特徴のひとつが時間の短さで、フランス料理のコースといえば2～3時間程度の時間がかかるものだが、晩餐会は前菜からデザートまで55分だという。

　これは1958年に就任したド・ゴール大統領からの慣習で、ド・ゴール大統領が長くテーブルにつくのを嫌ったのが理由だとのこと。

　他にも晩餐会には様々な決まり事があり、まず同じ主賓に同じ料理は出さない。

　当然主賓の好みも配慮し、嫌いな食材、アレルギー、宗教上の理由などで食べられないものはないかなどを入念にチェックする。

　さらに主賓の国の特産物は使わないといったルールもあり、主賓の国がアジア地域なら主食であるコメは避けるといった具合である。

　ちなみにメニューは基本的に前菜が1品、主菜が1品出るだけで、それに付け合わせ、チーズ、デザートがついて終わりとなるとのことだ。

　では、今回はこの辺で失礼をば。