よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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寝かせ続けて300年噺

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 ワインやウイスキーのように、お酒は寝かせることで味を熟成させるたりするが、時折骨董品を思わせるような年代物が発見されることがあるという。

 1971年、長野県の北佐久郡にある酒蔵で白磁の酒壺が発見されたのだが、その酒壺が入っていた木箱には「この酒蔵が創業した元禄二年に醸造された酒」と墨で書いてあり、実際に酒が入っていたという。

 日本酒の権威の方々などが見守るなか封が切られたのだが、その瞬間に部屋いっぱいが素晴らしい香りで満たされ、その香りは100年貯蔵されたスペインのシェリー酒に似ていたとのこと。

 300年の月日はこの酒を濃縮して、素晴らしい古酒に仕上げていたのだが、これは栓が漆によって二重に密封されてことに加え、殺菌のための火入れ技術が完ぺきだったことが大きかったという。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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