よもやまメモ噺

寿司に熱いお茶噺

　寿司屋に行けば熱いお茶が提供され、また回転寿司屋であればお茶のティーバッグなどが用意されているといった具合に、寿司といえば熱いお茶が欠かせないのだ。

　というのも、この熱々のお茶というのが、寿司を美味しく食べるうえで重要な役割を果たしているとのこと。

　その役割とは、口の中のリフレッシュだ。

　寿司ネタは生なので脂肪分が残っている。

　それが寿司の美味しさなのだが、トロのように脂っこいものを食べた後にさっぱりした白身魚を食べようと思ったら、この脂肪分は邪魔になってしまう。

　そこで熱いお茶を飲むことで脂肪分を流すのだ。

　しかも緑茶に含まれているフラボノイドには臭いを消す作用もあるので、前に食べたネタの残り香も消すことができるのである。

　なお、寿司屋ではお茶のことを「あがり」というが、これは花柳界で使われていた言葉で、客が帰る直前に出されるお茶を「あがり花」と呼んでいたことに由来しているという。

　では、今回はこの辺で失礼をば。