よもやまメモ噺

けば立っている噺

　サッカーボールやバレーボールなど、球技で用いられるボールのほとんどが表面がツルツルしたものであるのに対し、表面がけば立っているのがテニスボールだ。

　テニスボールはゴムや合成物質といった10種類の化学薬品の混合物で楕円形の球をつくり、半分に切ってふたつの殻にする。

　それをプレス機に掛けて接着剤で貼り合わせ、同時に空気をボールの中に閉じ込めて球にし、その上にけば立った布を貼っていくのだ。

　この布の材料はフェルトなのだが、なぜフェルトを貼るのだろうか。

　その理由はスピードと反発力を落とすためだという。

　というのも、ツルツルのボールを使うと、ボールが弾みすぎるうえにスピードも速すぎるため、ラリーなどがほとんど続かなくなってしまう恐れがあるからだとのこと。

　では、今回はこの辺で失礼をば。