よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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芋煮会噺

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 山形県の秋の風物詩として全国的にも知られているのが芋煮会だ。

 江戸時代、最上川を利用して酒田から京都へ産物を運ぶ船が行き来をしており、その船に乗り込む船頭たちが船着き場の近くの河原でとれた里芋を煮て食べたのが、芋煮会のはじまりだといわれている。

 なので芋煮会が河原で行われるのも、もともと川にちなむ料理だったからだとのこと。

 そして船頭料理だった芋煮が”芋煮会”へと変化したのは明治の頃で、1898年に山形市に陸軍の歩兵隊が設営されると、秋の夜間演習の際に河原で芋煮の鍋を囲むようになり、また旧制山形高校ができると生徒たちが河原で煮も煮を楽しむようになって、それが一般にも広がっていたとのことである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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