よもやまメモ噺

横断歩道噺

　歩行者が道路を渡るうえで重要な存在なのが横断歩道だ。

　横断歩道は目立つものでなければならないが、赤や黄色などといった派手な色を使ってしまうと、かえって運転の妨げとなってしまうので、白と黒を基調にしたものになったという。

　最初の頃は石灰水を使って白い2本線を引いたり、道路に石材やアルミニウムを埋め込んで、それを横断歩道としていたのだが、1957年に横2列に互い違いに塗った横断歩道が登場した。

　1965年になると、横断歩道をつくる作業の手間を省くために互い違いをやめて、直線1本のはしごタイプの横断歩道が主流になっていく。

　その後さらに手間を省略して、はしごタイプの両側の2本線をなくしたものが主流になっているのだ。

　これによって、盛り上がった塗装面に囲まれた部分に水がたまることがなくなり、また塗装の時間や費用も少なくて済むようになったとのこと。

　では、今回はこの辺で失礼をば。