よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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象が応援噺

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 高校野球の応援として、甲子園に象を持ち込んだ高校があったという。

 その高校とは、甲子園のお膝元である兵庫県の県立鳴尾高校であった。

 1951年のセンバツ高校野球大会の初戦当日、ウォーミングアップを終えた選手が試合開始を待っていると、球場に1頭の象が現れたという。

 背中に応援団長を乗せた象は堂々とグラウンドを行進し、選手を集めて記念撮影まで行ったのだが、ここで球場スタッフが駆けつけて強制退場になったという。

 この象を手配したのは鳴尾高校の応援団で、甲子園球場を盛り上げたいとの思いから、当時の「阪神パーク甲子園住宅遊園」と交渉して象を借り、甲子園球場側には内緒で持ち込んだのだ。

 ちなみに鳴尾高校は初戦を5対0で制し、最終的に準優勝したのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。

 
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