よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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家康と昼間噺

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 日本には様々な苗字があり、佐藤や鈴木、田中といったメジャーな苗字がある一方で、珍しい苗字もある。

 そんな珍しい苗字のひとつに”昼間”というものがあった。

 この苗字は埼玉県に多いのだが、そこには徳川家康が大きく関わっているとのこと。

 1591年の7月、徳川家康は江戸を出立し、九戸政実の籠る九戸城を攻めるべく東北へと向かっていた。

 その途中、岩付城に入った家康は、夜中に川を渡ることにしたという。

 その際、村人たちがかがり火を焚き、松明を灯して川面を照らし、家康たちを迎えたとのこと。

 夜なのにまるで昼のような明るさであり、家康は大変喜び、村人たちへの感謝のしるしとして”昼間”という苗字を与えたということである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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