よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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お姫さまのファッション革命噺

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 1533年、フランスの王位継承者であるアンリ王子のもとへ、フィレンツェの権威高きメディチ家からカトリーヌ・ド・メディチというお姫さまが嫁いできた。

 彼女は新しいおしゃれをフランス宮廷に持ち込み、様々なブームを生み出していったのだ。

 ある時、カトリーヌは最新の化粧法を宮廷の貴婦人たちに教えた。

 まだ化粧品が不十分な時代で、彼女はメイクアップに絵画用の材料を利用していたのだが、その化粧法とは、顔料を塗った上に頬を赤く塗るというもので、いわば頬紅である。

 塗り方も工夫しており、夕方過ぎは日中よりも赤くするなど、当時の美人の条件であった”バラ色の肌”をなんとか演出しようとしたのだ。

 さらにイタリアからお気に入りの調香師であるルネ・ビアンコを連れてきて、パリに店を開かせた結果、貴婦人たちを中心に香水ブームが起きたとのことである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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