よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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日本橋の獅子像噺

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 日本橋界隈屈指の待ち合わせスポットとして知られているのが、三越デパート入口のライオン像だ。

 1914年の完成時から正面玄関にペアで鎮座しているのだが、ここにライオン像を置くと決めたのは当時の支配人であった日比翁助である。

 翁助は息子の名前に「雷音」とつけるほどのライオン好きで、ロンドンのトラファルガー広場にある「ネルソン提督象」のライオンをモデルに製作させており、日本初の西洋式デパートをオープンさせた”百貨店の王者”としての誇りなどもあらわしているという。

 また日本橋には他にも獅子像が置かれており、日本銀行旧館の南門と東門に合わせて10頭が、神社の狛犬のような対の立像になっているのだ。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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