よもやまメモ噺

ヒントは製麺機噺

　オフィスなどで不要になった書類を処分する際に重宝するものがシュレッダーである。

　このシュレッダーを開発したのは、日本の明光商会であった。

　明光商会の創業者である高木禮二氏は、オフィスでのコピーの普及の様子を見て「これからは書類を処分するのに困るようになる」と予測し、そこからごみ処理と機密保持の両方の役割を持つ処理法の開発に挑むことになったのだ。

　高木氏は書類をどろどろの粘土状にして水に流す方法や、コンクリートで固めるシステムなど、色々な方法を考えたもののどれも一長一短で納得できるものではなかったという。

　そんなある日、ふと頭に浮かんだのが昔使ったことのあるうどん製麺機であった。

　書類をうどんのように細かく切ってしまえば機密保持ができると考えた高木氏は、書類を細かい刃の間もくぐらせ、出てきた時には麺のように細くなっているシュレッダーの開発に成功したのである。

　では、今回はこの辺で失礼をば。