よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

文字の大きさ
上 下
852 / 966

こっちも226噺

しおりを挟む
 世の中様々な物事にはじまりがあるが、日本で初めて駐車違反車がレッカー移動されたのは1960年2月26日のことであった。

 「マイカー」という和製英語が世間に浸透し始めるなど、自家用車の増加とともに迷惑駐車の数も増加し、警察も本腰を入れて対応せざるを得ない状況になっていたのである。

 さて、東京都中央区の采女橋交差点にはみだして駐車していた小型ライトバンが不名誉な第1号となったわけなのだが、移動させる側の警察も初めてのことだったのでスムーズといかなかったようだ。

 移動させるために後輪にスケートをはかせて、前輪をクレーンで吊り上げたまではよかったものの、電車通りを横断中にスケートが外れかかって立ち往生し、都電をストップさせるなど、1キロ運ぶのに30分もかかったという。

 では、今回はこの辺で失礼をば。

 
しおりを挟む

処理中です...