よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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原因は紫式部かも噺

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 中宮定子に仕えていた清少納言。

 彼女の名が教科書に載るほどまでに高めたものといえば、ご存じ「枕草子」である。

 日本初のエッセイともいえるものを書いた人物であった一方で、結構な悪口を言われた人物でもあるのだ。

 鎌倉時代の「無名草子」や「古今著聞集」などに悪評が書かれているだけでなく、「古事談」には”鬼形之法師”と形容される出家の姿などが書かれているという。

 なぜこうも悪く書かれてしまうのか、そこには同じく平安時代に活躍した紫式部の影響が大きいとのこと。

 紫式部は清少納言のことを酷評しており、「紫式部日記」において”女のくせに漢字を使う才気ぶった嫌な女”と容赦なくぶった切っているのだが、この背景には清少納言が紫式部の夫を批判したことなどがあるらしいとのこと。

 ちなみに、両者に直接の面識はなかったということである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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