よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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神の怒りが炸裂した噺

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 ゴロゴロという雷鳴とともに、稲光を走らせるのが雷だ。

 避雷針があるといっても、落雷が原因による災害は今でも時折耳にすると思う。

 となれば、避雷針が存在しなかった昔は、もっと怖い存在であっただろうということは容易に想像できる。

 故に人々はこの自然現象を恐れ、神の怒りが炸裂したという考えから「神鳴り」と称し、それが「雷」になったとのことだ。

 さて、雷といえば「雷様におへそをとられる」という言い伝えのようなものを聞いたことがあるかもしれないが、なぜへそをとるのであろうか。

 これは先人たちからの戒めの意味があるからだとのこと。

 それは雷雨や夕立の後は急激に気温が下がるので、裸でいるとお腹が冷えて体調を崩す可能性があるので、そう言って子どもたちにへそを隠させることで、お腹を冷やさないようにしたという。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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