よもやまメモ噺

鬼嫁地獄噺

　南北戦争で北軍を勝利に導き、奴隷解放宣言でも知られるのが、第16代アメリカ大統領であるエイブラハム・リンカーンだ。

　そんなリンカーンだが、結婚式の準備中に「結婚することは、地獄へ行くことだと思う」という言葉を発するなど、家庭生活はなかなかに大変だったという。

　妻であるメアリーは裕福な家で生まれ育ち、社交的で派手好きな浪費家であった一方、リンカーンは貧しい家で生まれ育ち、独学で弁護士になったという苦労人であったため、好みや考え方が大きく異なっていたのだ。

　さらにメアリーは嫉妬深く癇癪もちで、気に入らないことがあると頭から熱いコーヒーを浴びせ、薪でぶん殴ったり罵詈雑言を吐くなど、リンカーンに向かってやりたい放題のDV妻だったという。

　そんな妻が怖くなったリンカーンは、仕事場に泊まり込んだり出張を増やしたりして、次第に家へ帰らなくなっていったとのことである。

　では、今回はこの辺で失礼をば。