よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

文字の大きさ
上 下
771 / 959

時速9キロで駆け抜ける噺

しおりを挟む
 郵便制度のない江戸時代、手紙を運んでいたのは飛脚であった。

 一般的に、飛脚は荷物を担いだ状態で1時間に平均2里8町、キロに直すと約9キロを走ったといわれている。

 その中でも特に速かったのは幕府公用の継飛脚で、江戸大坂間約540キロを60時間ほどで走り抜けたとのこと。

 道中はずっと平坦というわけではなく、箱根の峠を筆頭に難所がいくつかがあり、これを2日半で駆け抜けたのは相当な脚力である。

 その後明治時代の1871年に郵便制度が発足するのだが、交通の便の関係から「飛行人足」と呼び名を変えた飛脚が引き続き手紙を運んでいた。

 この時運搬時間を計算したのだが、約150センチの棒の両端に20キロほどの郵便物を縛り付け、それを担いで東京大阪間を78時間で運ぶのを標準としたという。

 飛脚に比べると遅くなっているが、その分運ぶものが重くなっているので、健脚であることに違いはないのだ。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

私が私に助けられたお話

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:3,274pt お気に入り:54

G.F. -ゴールドフイッシュ-

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:4

とある王国に語り継がれる、真実の愛に捧ぐ口づけ

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:8

雑学・豆知識・話のネタ「一つ賢くなった」(面白い・誰かに話したい・盛り上がる話題作り…)

エッセイ・ノンフィクション / 連載中 24h.ポイント:2,236pt お気に入り:8

淡き河、流るるままに

歴史・時代 / 連載中 24h.ポイント:349pt お気に入り:1

クロワッサン物語

歴史・時代 / 連載中 24h.ポイント:476pt お気に入り:5

迷惑ですから追いかけてこないでください!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:18,191pt お気に入り:346

彼と私

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:299pt お気に入り:0

処理中です...