よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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触ると横へ噺

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 何かしら植物を育てている際、手を触れて生長の度合いを確認したくなることがあるかもしれない。

 ただこの触るという行為は植物の生長に影響を与えるもので、過度に触りすぎると背丈があまり伸びなくなり、茎ばかりが太っていくのだ。

 なぜ背丈が伸びなくなるのかというと、植物は触られるとエチレンガスを放出するからである。

 エチレンガスは植物ホルモンの一種で、植物は枝を切られたり病虫害などといった外部刺激やストレスを受けたときにこのガスを発生させ、自らの生長を抑えるのだ。

 手で触れるのも外部刺激にあたるので、植物は当然のようにエチレンガスを発生させる。

 故に触れば触るほど大量にガスが発生するので、植物は上ではなくて横に大きくなってしまうのだ。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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