よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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終活はバッチリ噺

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 江戸時代後期、古事記を読み解いて古事記伝を記したのが本居宣長だ。

 宣長が古事記の研究を始めたのは34歳の時で、69歳の時にようやく完成したという、まさに人生を賭けた研究だったとのこと。

 宣長は72歳でその生涯を閉じるのだが、その1年前から死期を悟ったかのように遺言書を書き始めていたという。

 そこには家督や遺産相続といった普通に遺言書に記すべき内容は勿論のこと、命日の決め方や供養の方法、さらに「石碑を建てて桜を植えろ」「桜は山桜がいい」「時々見回って塚が崩れていれば直せ」などと、イラスト入りで墓についての要望が記載されていたとのこと。

 加えて生前から埋葬地を決め、地代を払っておくなど、いつ時分が死んでも困らないようにぬかりなく準備を進めていたのだという。

 まさに現代の終活を先取りしていたようなものであった。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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