よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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音とかじゃないよ噺

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 北海道平取町にある二風谷には、カンカン沢と呼ばれる場所がある。

 ”カンカン”という言葉から、なんとなく音や、もしくは怒りや日光の強さなどが名前の由来になっていると思うかもしれないが、それらは一切名前とは関係ない。

 北海道の地名は、その歴史からアイヌ語と深く関わっているものが多く、このカンカン沢という地名もアイヌ語に由来するものだ。

 アイヌ語で「カンカン」というのは、人間や動物に関係なく大腸や小腸を意味するのだが、カンカン沢はまるで腸のように蛇行した道が長く続いており、これが名前の由来となっている。

 ちなみに、岩手県には吉里吉里という場所があるが、ここには歩くと「キリキリッ、キリキリッ」という音をたてる砂浜があることから、そう呼ばれているとのこと。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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