よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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海と勤労噺

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 今は7月の第3月曜日となっているが、かつては7月20日が海の日であった。

 祝日であることは多くの人が知っていると思うが、なぜその日が海の日なのか知っている人はあまりいないと思う。

 もともと、海運・海事業界では7月20日を”海の記念日”として祝っていた。

 というのも、1876年に明治天皇が東北巡幸に向かわれ、この日に横浜港に無事到着されたので、天皇の無事を祝って海に感謝したことからはじまった記念日であり、それが平成になって祝日にも採用されたのである。

 同じように関係性がわかりにくい祝日として勤労感謝の日があるが、この日は戦前までは”新嘗祭”という祭日だった。

 新嘗祭は、稲の収穫を感謝して宮中や神社で行われる祭儀で、旧暦の11月の2番目の卯の日に行われていたのだが、明治になって太陽暦が採用されたころ、1873年のその日がたまたま11月23日だったことから、毎年11月23日が新嘗祭の日となり、戦後になって「勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝しあう日」として勤労感謝の日になったのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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