よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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花びらの数噺

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 1本の桜の木には一体どれだけの数の花びらがついてるのか。

 散っていく花びらを見ただけでも膨大な数であることが容易にわかるが、テレビの企画で実際に花びらを採取してその数を調べたことがあるという。

 その調査は桜の名所としても知られる茨城県常陸太田市の西山公園で行われたのだが、対象となったのは公園内にある樹齢32年のソメイヨシノで、花びらよりも目の細かい8メートル四方の網で樹木全体をおおい、1枚残らず花びらを採取するという気が遠くなるようなものであった。

 そして24日間、のべ70人もの人が1枚残らずピンセットで慎重に花びらを採取していった結果、この桜の木には59万3345枚の花びらがついていたことが判明したのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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