よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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最後の将軍噺

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 江戸幕府最後の将軍といえば徳川慶喜、室町幕府最後の将軍といえば足利義昭と、ここまではある程度の人が知っていると思うが、鎌倉幕府最後の将軍を知っている人はあまりいないと思う。

 鎌倉幕府は源頼朝が初代将軍になってから、3代の実朝までは源氏の将軍であったものの、4代、5代と藤原氏から将軍を迎え入れ、5代以降は皇族から将軍を迎え入れていたのだ。

 そして鎌倉幕府最後の将軍となったのは9代将軍である守邦親王で、親王は8歳で将軍に就任したのだが、その在位期間は歴代最長の24年9ヶ月に及んでいる。

 ただ、政治の実権は執権である北条氏が握っていたため、将軍としての事績はほとんどなかった。

 そして鎌倉幕府が瓦解すると将軍職を辞して出家し、その僅か3ヶ月後にこの世を去ったとのことだ。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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