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ミニSLと侍噺
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1854年、日米和親条約が締結され、この時来日したペリーは様々な土産の品を持参したが、その中に蒸気機関車もあったという。
といっても実物の4分の1ほどの大きさで、時速32キロ、線路の幅は60センチという遊園地などにあるおもちゃのSLのような感じだったとのこと。
しかし蒸気機関車など見たこともない日本人にとって、モクモクと煙を吐き出してレールの上を走る姿は驚愕以外の何物でもなかった。
文明の利器を日本人に見せつけてやろうと考えていたペリー一行は、その反応を見てにんまりしたという。
そんななか、1人の侍がその蒸気機関車に乗ってみたいと言い出したのだ。
子供ならともかく、大人が乗るような代物ではなかったものの、無下に断るわけにもいかないということでペリーはこれを了承した。
その侍はさっそく馬に乗るように屋根に跨ったが、馬とは勝手が違い、機関車が走り始めると振り落とされそうになり、一所懸命にしがみついたとのこと。
真剣な顔つきだったが、かえってそれがアメリカ人には滑稽に映り、笑いをこらえていた者もいたという。
なお、このミニSLは後に江戸城内にまで運ばれ、将軍の御前でも運転されたとのことだ。
では、今回はこの辺で失礼をば。
といっても実物の4分の1ほどの大きさで、時速32キロ、線路の幅は60センチという遊園地などにあるおもちゃのSLのような感じだったとのこと。
しかし蒸気機関車など見たこともない日本人にとって、モクモクと煙を吐き出してレールの上を走る姿は驚愕以外の何物でもなかった。
文明の利器を日本人に見せつけてやろうと考えていたペリー一行は、その反応を見てにんまりしたという。
そんななか、1人の侍がその蒸気機関車に乗ってみたいと言い出したのだ。
子供ならともかく、大人が乗るような代物ではなかったものの、無下に断るわけにもいかないということでペリーはこれを了承した。
その侍はさっそく馬に乗るように屋根に跨ったが、馬とは勝手が違い、機関車が走り始めると振り落とされそうになり、一所懸命にしがみついたとのこと。
真剣な顔つきだったが、かえってそれがアメリカ人には滑稽に映り、笑いをこらえていた者もいたという。
なお、このミニSLは後に江戸城内にまで運ばれ、将軍の御前でも運転されたとのことだ。
では、今回はこの辺で失礼をば。
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