よもやまメモ噺

ハワイの天守閣噺

　ハワイ州の州都であるホノルルに、白亜の天守閣がそびえたっているという。

　もちろん、中世に日本の大名が建てたというわけではないが、テーマパークなどの施設でもなく、なんとプロテスタントの教会だというのだ。

　この教会は1904年、奥村多喜衛という日本人移民によって開かれ、天守閣が建てられたのは1932年のこと。

　奥村氏が高知県の出身だったため、4重6階の高知城の天守閣がモデルになったとされる。

　当時の移民の大半は低賃金で重労働の農業に従事しており、さらに異国の地で1から生活を始めるのには並々ならぬ苦労があったなか、この教会はそんな移民たちの心の支えとなっていたのだ。

　ちなみに外観は日本式城郭だが、内部は吹き抜けのある和洋備えた教会堂になっているとのこと。

　では、今回はこの辺で失礼をば。