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猫で出世噺
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14世紀のイギリス国王エドワード3世の時代、あるひとりの孤児がロンドンの貿易店で働いていた。
あるときムーア人と貿易を始めることになり、店員たちは色々な商品を船長に託して売上金を分けてもらうことになったのだが、その孤児は何も出すものがないのでかわいがっていた猫を出すことにしたという。
そして船はムーア人のところへ到着し、王宮の宴に招かれることになったのだが、彼らがごちそうに口をつけようとしたとき、ネズミの大軍が現れてたちまち料理を食べつくしてしまった。
聞くと王宮ではネズミに悩まされているというので、船長は預かった猫に王様の前でネズミを捕らせてみたところ、王様は大喜びしてその猫を大金を出して引き取ったのだ。
そして無事ロンドンに帰った船長は猫を売ったお金を孤児に全額渡し、貧しかった孤児はたちまち金持ちになるとともに、後に出世してロンドン市長にまでなった。
それがリチャード・ウィッチントンであり、彼は家の紋章を猫にしたり、猫の石像を作らせるなど猫に感謝したとのことだ。
では、今回はこの辺で失礼をば。
あるときムーア人と貿易を始めることになり、店員たちは色々な商品を船長に託して売上金を分けてもらうことになったのだが、その孤児は何も出すものがないのでかわいがっていた猫を出すことにしたという。
そして船はムーア人のところへ到着し、王宮の宴に招かれることになったのだが、彼らがごちそうに口をつけようとしたとき、ネズミの大軍が現れてたちまち料理を食べつくしてしまった。
聞くと王宮ではネズミに悩まされているというので、船長は預かった猫に王様の前でネズミを捕らせてみたところ、王様は大喜びしてその猫を大金を出して引き取ったのだ。
そして無事ロンドンに帰った船長は猫を売ったお金を孤児に全額渡し、貧しかった孤児はたちまち金持ちになるとともに、後に出世してロンドン市長にまでなった。
それがリチャード・ウィッチントンであり、彼は家の紋章を猫にしたり、猫の石像を作らせるなど猫に感謝したとのことだ。
では、今回はこの辺で失礼をば。
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