よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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汗を吸い取るため噺

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 通販の発送などで重宝される段ボールだが、もともとは包装資材ではなかったという。

 段ボールを発明し、特許を取得したのはエドワード・ヒーレイとエドワード・アレンという2人のイギリス人であった。

 時は1856年、産業革命が進み、経済発展の続くイギリスでは最先端のファッションに身を包む人が急増、なかでも紳士の間ではシルクハットが流行していたのだが、帽子は長時間かぶっていると蒸れてくる。

 ヒーレイとアレンは、試しに波状に折った段ボールをシルクハットの中に鉢巻きのように貼りつけたところ、段ボールは汗を吸い取り、さらに風通しをよくしたのだ。

 この2人の大発明はアメリカに渡って包装材になり、壊れやすいガラス瓶などを包む商品として広まっていったという。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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