よもやまメモ噺

ファンタジーテイストな法律噺

　6～7世紀頃にアイルランドで「ブレトン法」という法律が成文化されたのが、この法の内容は美してファンタジーテイストなのである。

　生活のありとあらゆるシーンで自然と共存し、穏やかに暮らすような注意書きが並び、まるで小さな子供に親が絵本を使って言い聞かせているような表現なのだという。

　例えば、おもちゃを「子供から退屈を取り除いてくれるかわいらしい小物」と表現し、子供から取り上げてもその日に返すことと定められている。

　また、動物の皮をすりむけたままにしておくのは禁止、木の皮を剥ぐと罰金、ご馳走をケチって家族に与えない夫は罰せられたなど、なんともやさしい気分になれるようなものが列記されていたという。

　なお、このブレトン法は時代に合わせて改正され、17世紀まで生き残ったとのことだ。

　では、今回はこの辺で失礼をば。