よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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12月13日噺

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 年末の大掃除といえば12月の終わりに行うのが一般的だと思うが、江戸時代には12月13日を「すす払い」と呼んで、その日に武家も寺社も町屋もいっせいに大掃除を行ったのだ。

 そもそも「すす払い」の日が決められたのは、江戸城が1640年に12月13日に大掃除をするのを恒例としたのがきっかけである。

 その後、日にち揃えて武家屋敷でも大掃除をするようになり、やがてその習慣が町屋にも広がって、長屋に暮らす庶民の間でも定着していったのだ。

 なお、大掃除は葉のついたままの篠竹を使って、壁や天井についたすすを払うのがまず1番の作業だったこともあり、「すす払い」と呼ばれるようになったとのこと。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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