よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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眠くなると噺

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 眠くなるとしてしまうのがあくびと目をこすることだが、これらの行為には当然ながらちゃんと意味がある。

 まずあくびだが、これは自然に出る深呼吸ともいうべきもので、脳の酸素不足を補おうとする生理現象だ。

 脳は他の器官に比べて酸素を大量に必要とするところで、疲労で酸素が不足してきたりすると、強制的にあくびをして酸素を取り入れようとするのである。

 またあくびをすると一時的に目が覚めるが、これは大きく口を開けると、ものを噛む時に使われる咬筋が強く引き伸ばされ、大脳皮質に刺激が送られるためだ。

 一方目をこするのは、眼球が乾燥してきたためである。

 普段は涙腺から出る涙が常に眼球を潤しているのだが、眠くなると涙腺の機能が低下して涙の量が減ってしまうのだ。

 なので目をこすることで涙腺を刺激して、涙の分泌を促し、眠気を取ろうとしているのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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