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いんじんリュウキ

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陽気な墓噺

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 ルーマニア北西部マラムレシュ地方にあるサプンツァ村には、陽気な墓と呼ばれる墓地がある。

 この村の墓はとてもカラフルで芸術性に富んでおり、青を基調とした木製の墓標に故人の生前の生活や職業、死因などがポップでシュールなタッチで描かれているのだ。

 たとえば肝硬変が原因で亡くなった人の墓標には酒瓶を握っている男性の絵が明るいタッチで描かれ、自動車事故で亡くなった人の墓標には車にひかれる故人の絵が陽気に描かれている。

 さらに墓碑銘もユーモラスで、「酒におぼれた人生だった」「姑と確執があった」など、赤裸々な告白が記されているものもあるという。

 この陽気な墓、1935年ごろに彫刻家の村人が、愛する人を失った悲しみが癒えることを願って墓標を明るく陽気なものにしようとしたのがはじまりで、彼の死後も弟子が遺志を引き継いでいるとのことである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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