よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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ひらがなカタカナ噺

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 漢字とともに日本語を構成しているひらがなとカタカナだが、両者とも漢字をもとにしているものの、誕生の経緯はそれぞれ異なっている。

 ひらがなは平安時代に漢字の音だけを示す文字として生まれた。

 音だけということもあって、昔は何百種類ものひらがながあり、おなじ「あ」でも漢字の「阿」から生まれたものもあれば、「安」から生まれたものもあるなど見た目が異なっていたのだが、1900年にひらがな1音につき1文字と決められて以降、昔のひらがなは姿を消していったのである。

 一方のカタカナも生まれたのは平安時代のことで、修行僧がお経を読みやすくするために漢字の横に読み方などをメモする際に考案した、漢字の1部を使った簡単な文字がはじまりとのこと。

 ちなみに、長い間ひらがなは女性が使う文字、男性は漢字かカタカナを使うとされ、カタカナの方が公的な文字という認識があったため、昔の教科書などはカタカナで記されていたのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。

 
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