よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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天気がいいから噺

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 映画の都として世界中にその名が知られているハリウッド。

 もともとはイタリア系とユダヤ系の移民によってつくられた街だったが、なぜ映画産業の中心地として発展することができたのだろうか。

 その最大の理由は天気の良さである。

 1900年代以前、映画産業の中心はニューヨークとシカゴにあった。

 当時の照明は露光不足で、光源は日光に頼らざるを得ず、1900年代に入ると多くの映画スタジオは、気候が良く日照時間の長いロサンゼルスに移っていったのである。

 ロサンゼルスでは「カリフォルニアの青い空」といわれるとおり、1年365日のうち300日以上は晴れで、年間降水量は東京の約5分の1の300ミリほどだという。

 そんなロサンゼルスの中でも、特に天候の安定したエリアにあるハリウッドは、10時ごろからは決まって雲一つない晴天になるので、映画のスケジュールがたてやすいうえに、雨のせいで撮影が延期になることもほとんどない。

 ゆえに映画撮影に適したロケ地として選ばれ、映画の都として発展することになったのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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