よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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南極物語後噺

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 映画やドラマにもなったカラフト犬のタロとジロ。

 南極の昭和基地に取り残された兄弟犬のタロとジロの奇跡の生還は日本中に感動を呼び、当時開業したばかりの東京タワーで「樺太犬記念像」が設置されたり、「タロー・ジローのカラフト犬」という歌が発売されたりもしたという。

 このようにタロとジロの物語は多くの人が見聞きしたことがあると思うが、日本に帰還した後の2頭がどうなったかはあまり知られていない。

 まず、タロとジロは生還後、第3次越冬隊と共に再び任務に就いたものの、ジロは生還の翌年に病死してしまう。

 一方、タロは無事任務を果たして日本へと戻り、北海道拓殖大学植物園に引き取られ、1970年に14歳7か月の波乱に満ちた生涯を閉じたのだ。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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