よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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3ヶ月で親竹噺

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 竹の成長は驚くほどにスピーディーである。

 春ごろにタケノコが地上に顔を出したかと思えば、3ヶ月もしないうちに一気に伸びて親竹になってしまう。

 実際、孟宗竹は1日に120センチ、真竹は121センチも伸びたという記録が残っているほどだ。

 なぜそんな短期間で成長できるのかといえば、理由は2つある。

 ひとつは、タケノコはたくさんある節と節の間が伸びるということ。

 一般的に、植物の成長は先端にあるたったひとつの成長点で行われるのだが、竹の場合は各節ごとに成長帯があり、それらが一斉に伸びていくのだ。

 もうひとつ、タケノコは親竹が地下に張り巡らせた地下茎の節に誕生するのだが、その地下茎には栄養がたっぷりと蓄えられており、さらにその栄養に加えて土からの栄養分も吸い上げるため、驚異的な成長を遂げることが可能なのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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