よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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白旗噺

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 降伏の証として上げるものといえば白旗。

 様々な色があるなかで、なぜ白が選ばれたのであろうか。

 戦争で降伏のしるしとして、白旗を上げるというのが正式なルールとして定められたのは、1907年にオランダで開かれた国際平和会議においてであった。

 戦争が言葉の通じない国同士で行われるようになったため、ひと目で降伏とわかるサインが必要になったのだ。

 それ以前から白旗は使われていたが、その理由についてはいくつかの説がある。

 まず、国旗の素材は本来白い布であり、各国が独自の色や模様に染め上げて初めて国旗になるので、白旗を上げるのは自分の領土を相手の色に染めても構わないと意味になるからだという説。

 また、負傷者が出た時、白い包帯を振って降伏したことがきっかけとも。

 実際、戦場ですぐ手に入るものといえば包帯などといった白い布が一番手っ取り早く、他の色だと探しているうちに全滅してしまう危険性があるからだ。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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