よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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茶碗をよく見る噺

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 茶道では茶碗を手のひらの中で回してからお茶を飲むが、この動作にはどういった意味合いがあるのだろうか。

 そもそも茶の湯というものは、主催者である亭主の趣向や道具の取り合わせ、床の間の掛け軸など、そこにある全てのものを楽しむ催しなのだ。

 茶碗を回すのもその一環で、茶碗をよく見てその良さを味わうという意味が込められている。

 なお、茶道で使う茶碗は正面が決まっており、表面に模様のある方が正面で、茶道では茶碗を回してわざと正面を避けてお茶を飲む。

 これには、亭主に対する謙遜の気持ちを表すという意味があるとのこと。

 さらに、茶碗を細かく回すのは、より丁寧な動作をすることで心のゆとりを表しているという。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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