よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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モールスプロポーズ

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 発明王としてその名が知られたトーマス・エジソン。

 彼はメアリーという女性として結婚し、3人の子宝に恵まれたのだが、メアリーはエジソンと子供たちを残して他界してしまう。

 エジソンは自分一人での子育ては大変だと思ったのか、メアリーの死から2年ほどの時が経った頃から積極的に婚活を開始し、18歳のうら若き女性であるマイナ・ミラーに恋をする。

 ただ18歳のミラーからしたら、20歳年上でしかも3人の子持ちであるエジソンに対して、それほど好意を抱いていなかった。

 それでもなんとか交際に至り、出会ってから2年後にエジソンは彼女にプロポーズをする。

 そのプロポーズだが、エジソンは隣の席にいたミラーの手のひらにモールス信号で愛を伝えたとのこと。

 なぜそんな手法を用いたのかといえば、この時先妻との娘が目の前におり、彼女に気付かれずにプロポーズするにはモールスにするしかなかったのだ。

 このモールスによるプロポーズは無事成功したのだが、娘はこのことに気付いており、後に回想録でこの出来事を記すことになるのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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