よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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ハチの紙づくり噺

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 害虫駆除の特集などでもお馴染みなのがスズメバチの巣。

 この巣、何でできているのかといえば、答えは紙である。

 紙は木材パルプからつくられるのだが、スズメバチは木や板からパルプを集めて紙をつくりだすという。

 パルプを集める時、スズメバチはあごでパルプを押さえ、湿らせながら逆方向に進んでパルプをはぎ取り、紙パルプを球の形に丸める。

 それを広げて1枚の紙にし、巣をつくりあげるのだ。

 だいたいひとつの巣には100匹前後のスズメバチが群れをつくっているが、大きいものだと数百匹以上の大群になることもある。

 ちなみに、スズメバチは社会性のある昆虫で、働きバチ、オスバチ、メスバチに分かれ、集団で巣をつくって生活するのだが、秋に現れるオスバチは交尾が終わると死ぬとのこと。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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