よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

文字の大きさ
上 下
355 / 965

割るための溝じゃない噺

しおりを挟む
 板チョコはどのメーカーの商品も必ず溝がある。

 見た感じ、これは割りやすいようにつけられてように思えるが、理由はそれではない。

 実際、溝に沿って割ろうとしても、うまく割れないことが多いという。

 では、なんのための溝なのかといえば、チョコレートを早く固まらせるためにつけられたものなのだ。

 板チョコは型にチョコレートを流し込み、1枚ずつ製造されていくのだが、もし溝がつけられていないと、チョコレートは外側から徐々に冷えて固まっていき、中心部まで固まるまでに大変な時間がかかってしまうとのこと。

 そこで型に溝をつけることにより、チョコレートと型との接地面積を大きくすることで、冷え切るまでの時間をグッと短縮させているのだ。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
しおりを挟む

処理中です...