よもやまメモ噺

貧富の差から噺

　オリンピックの競技としてもお馴染みのフィギュアスケートとスピードスケート。

　同じスケート競技でも片や演技、片やスピードと、競っているものが全く異なっているが、分岐するきっかけとなったのは貧富の差であったという。

　中世ヨーロッパでは、スケートは貴族や庶民の中で娯楽として発展していたのだが、貧富の差によって競っているものが異なっていたのだ。

　貴族の間では、いかに美しく、優雅に滑ることができるのかを競うようになっていた。

　現在のフィギュアスケートは演技の美しさや技の難易度などで競われるが、かつては氷上にスケート靴を使ってスペードやハートの図形（フィギュア）を描く競技として楽しまれていたという。

　一方庶民の間では、冬に凍った運河の上をいかに速く移動することができるのかという、スピードを競うものとして楽しまれていたとのこと。

　では、今回はこの辺で失礼をば。