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空翔ける太子
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様々な逸話を持つことでも知られる聖徳太子。
そんななかでも珍しいものが、馬に乗って空を翔けたというものだ。
ある時、太子は側近に命じて駿馬を求めさせた。
さっそく諸国から数百頭もの駿馬が集まったが、太子はそのなかの一頭を「神馬なり」といって自らの乗馬として、他の馬は全て返還させたのだ。
太子が選んだ馬は、駿馬の産地として知られていた甲斐から献上された四脚だけが白い黒駒だった。
早速太子がその馬に乗ってみると、不思議なことにあっという間に地上から浮き上がって雲の中に入り、雲とともに東方へと姿を消してしまったのである。
仰天した人々は、大慌てで捜索したものの、手掛かりすらない。
人々は心配と不安とで暗く沈んでいたが、4日目になって太子は何事もなかったかのように同じ馬に乗って帰ってきたのだ。
「私はこの馬に乗って富士山の上を越え、さらに信濃までいき、雷のようにすみやかに帰ってきた」と、帰ってきた太子は話したのだが、人々はただ驚くばかりである。
真偽はともかくとして、聖徳太子は乗馬が堪能だったことから、こういった逸話が誕生したとのことだ。
では、今回はこの辺で失礼をば。
そんななかでも珍しいものが、馬に乗って空を翔けたというものだ。
ある時、太子は側近に命じて駿馬を求めさせた。
さっそく諸国から数百頭もの駿馬が集まったが、太子はそのなかの一頭を「神馬なり」といって自らの乗馬として、他の馬は全て返還させたのだ。
太子が選んだ馬は、駿馬の産地として知られていた甲斐から献上された四脚だけが白い黒駒だった。
早速太子がその馬に乗ってみると、不思議なことにあっという間に地上から浮き上がって雲の中に入り、雲とともに東方へと姿を消してしまったのである。
仰天した人々は、大慌てで捜索したものの、手掛かりすらない。
人々は心配と不安とで暗く沈んでいたが、4日目になって太子は何事もなかったかのように同じ馬に乗って帰ってきたのだ。
「私はこの馬に乗って富士山の上を越え、さらに信濃までいき、雷のようにすみやかに帰ってきた」と、帰ってきた太子は話したのだが、人々はただ驚くばかりである。
真偽はともかくとして、聖徳太子は乗馬が堪能だったことから、こういった逸話が誕生したとのことだ。
では、今回はこの辺で失礼をば。
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