よもやまメモ噺

行き先は知らない噺

　目が不自由な方の良きパートナーである盲導犬。

　なんとなくイメージ的に、盲導犬は飼い主の行きたい場所を知って誘導しているように思うかもしれないが、さすがにそこまでの能力はない。

　盲導犬は飼い主に服従するように訓練されてはいるが、場所を聞いて飼い主をそこへ連れていくようには訓練されていないのだ。

　他に盲導犬が訓練されて仕込まれていることは、道の左側に沿って歩き、曲がり角にきたら飼い主に曲がり角であることを教えることや、道に段差があることを飼い主に教えること、障害物の有無を飼い主に教えることなどであり、飼い主はそれらの情報をもとに目的地への進路を決定していくのである。

　例えば、曲がり角で盲導犬が曲がり角だという合図を出してきたら、飼い主は声や動作によって「右」「左」「まっすぐ」など、どう進むかを盲導犬に伝え、盲導犬はその指示に従って飼い主を誘導していくのだ。

　では、今回はこの辺で失礼をば。