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シワを描くな噺
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16世紀に大英帝国の礎を築いたエリザベス1世。
晩年の彼女は、若さに強い執着を持っていたのだ。
それを後世に示すものが肖像画である。
例えば、アイザック・オリヴァーによって「虹の肖像画」が描かれた時、女王は60代後半に達していたのだが、描かれた顔にはシワのひとつもなかったのだ。
というのも、肖像画の制作には、肌は白く、シワは描いてはいけないというルールが課せられており、できあがった絵はこのルールを守っているかどうかを検閲されたのである。
ちなみに、若さに対する執着は実生活でも貫かれており、彼女は「とてもお若いですね」「いつまでもおきれいですね」といったお世辞を好み、謁見の終わりにスキップしながら退出することで若さをアピールして見せたりしたという。
では、今回はこの辺で失礼をば。
晩年の彼女は、若さに強い執着を持っていたのだ。
それを後世に示すものが肖像画である。
例えば、アイザック・オリヴァーによって「虹の肖像画」が描かれた時、女王は60代後半に達していたのだが、描かれた顔にはシワのひとつもなかったのだ。
というのも、肖像画の制作には、肌は白く、シワは描いてはいけないというルールが課せられており、できあがった絵はこのルールを守っているかどうかを検閲されたのである。
ちなみに、若さに対する執着は実生活でも貫かれており、彼女は「とてもお若いですね」「いつまでもおきれいですね」といったお世辞を好み、謁見の終わりにスキップしながら退出することで若さをアピールして見せたりしたという。
では、今回はこの辺で失礼をば。
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