よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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たぬきいろいろ噺

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 東京では揚げ玉が入った蕎麦を、天ぷらの”タネ抜き”という意味合いで「たぬき蕎麦」と呼ぶが、他の場所では”たぬき”は別のものに変化する。

 たとえば大阪では、東京でいうところの「きつね蕎麦」を「たぬき」というが、これは「きつねうどん」の麺が蕎麦に化けたのでそう呼んでいるとのこと。

 また京都では、あんかけの「きつね蕎麦」を「たぬき蕎麦」というが、これはあんかけが”どろっ”としていることと、たぬきが”どろん”と化けることをかけているという。

 さらに北海道ではかき揚げのことを「たぬき」といい、岡山では玉子を入れた月見のことを「たぬき」というなど、地域ごとに多種多様なものに化けているのである。

 ちなみに北海道の道央自動車道には、赤い色のきつねと緑色のたぬきが描かれた飛び出し注意の看板が設置されているという。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
 
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