よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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トリック参道噺

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 鎌倉を代表する観光スポットである鶴岡八幡宮。

 その起源は1063年、源頼義が奥州を平定して鎌倉に戻った際、源氏の氏神を由比ヶ浜にお祀りしたことからで、頼朝によって現在の場所に移されたといわれている。

 そんな鶴岡八幡宮だが、参道にちょっとしたトリックが隠されていた。

 参道は朱も鮮やかな二の鳥居から、社殿に近い三の鳥居まで480メートルほど続いているのだが、なぜか入り口から奥へ行くほど道幅が狭くなっているのだ。

 実際参道の幅は、二の鳥居の位置で4メートルほど、三の鳥居付近では2メートルほどしかない。

 遠くまで続く1本道というのは、一般的に先が細くなっているように見えるのだが、道幅を狭めることで実際よりも遠く長く見えるようにしているとのこと。

 ではなぜこのような遠近法を使ったトリックを用いたのかというと、一説によれば、敵が攻め入ってきたときに遠くにあると思わせることで、攻める気を失わせるためだとのことだが、詳しくはわかっていない。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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