よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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争いのない世噺

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 長い歴史のなか、人は絶えず争いごとを繰り返してきました。

 争いのない世の中というのは、人類にとって叶わぬ夢のような存在になっていますが、実は実現していたことがあるのです。

 それは日本の縄文時代で、1万年以上も人同士が争った形跡がないのだそうです。

 実際、遺跡は数千ヶ所以上も発見されているのに、海外の遺跡では発見される”武器や戦って死んだ人の痕跡”というものが全く発見されていないのです。

 さらに植物採取や狩猟のための道具は見つかるのですが、刀剣や槍など、武器と呼べるものは出土していないのです。

 どうやら、縄文時代の日本人は争って殺し合うということをしなかったようで、これは世界史的にみても奇跡のようなことなのですが、もしかすると、縄文時代の生活に、争いのない世の中を実現するためのヒントがあるのかもしれません。

 では、今回はこの辺で失礼いたします。
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