よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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 最も原始的なイヌ科の動物だと考えられているのがヤブイヌ。

 その名前のとおり、中南米の藪の中に生息している。

 オオカミやコヨーテといった他のイヌ科の動物と違って胴長短足で、アルマジロなど、他の動物が捨てた穴を棲み処として利用していた。

 そんなヤブイヌの大きな特徴が、バック走法である。

 ヤブイヌは正面をじっと見たままで後ろ向きに走ることができるのだが、そのスピードは前向きに走るのとほとんど変わらず、後ろにも目があるかのように巧みに障害物を避けるとのこと。

 これは穴を棲み処としていることに加え、藪の中では敵や危険にあった時にいちいち方向転換するのが難しいといった理由から発達した技術だといわれている。

 では、今回はこの辺で失礼をば。

 
 
 
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